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第四回『演技と感情の関係』

執筆者の写真: 谷口ヒロユキ谷口ヒロユキ

演技と感情の密接な関係について、少し詳しくお話しします。


演技の目的は、誰か別の人を演じることで、役の中の感情を自然に表現することです。

ただし、感情だけで演技をすることはできません。

演技には、感情をコントロールし、自分自身の中で表現する力が必要です。


まず、自分が感じたことや思ったことをちゃんと自身が認識することが大切です。

感情や思いを自分の中でしっかりと受け止め、役の中にどのように表現すべきかを考えます。

例えば、悲しい場面では、自分自身が悲しいという感情を認識し、それを表現する方法を考えます。

次に、その感情の強弱を調節していくことが大切です。

感情が強すぎても、弱すぎても、自然な演技にはなりません。


例えば、怒っている場面では、体を引き締め声を強め、顔をゆがめたり目を引き締めたりすることで、怒りの表現を強くします。

逆に、嬉しい場面では、体をリラックスさせ声を柔らかくするなど、嬉しさを表現するために、表情や声のトーンを変化させます。


そして、最後には相手に感情を伝えることが大切です。

自分の感情をアクションに変え、言葉や動作で相手に伝えます。

例えば、嬉しさを表現する際には「ありがとう!」と言葉や、自然に湧いて出たアクションで伝えます。


あ、ただし、怪我させるような事は絶対ダメです!

あくまで演技ですからね!


これらのステップを踏むことで、自然な演技が見えてきます。

感情をコントロールすることで、演技が自然になり、観ている人に感情移入されやすくなります。


また、せっかくなので触れると、演技には、やはり技術や経験も重要です。

表現力があっても、行動や台詞を上手く演じることができなければ、十分な演技にはなりません。


その為にはやはり稽古、練習が必要です。

役やシーンに合わせ、表情や動作、台詞の言い回しを何度も練習することで、自然で緻密な演技をすることができます。

更に演技には、身体的なトレーニングも必要です。

動きや表情を自在にコントロールするため、準備運動等を行うことも大切です。


そして、リハーサルや本番に向けて、しっかりと役やシーンに入り込むことも重要です。

役の背景や心情、相手との関係について深く考え、役そのものになりきることで、自然な演技ができます。


表現力があるだけでなく、技術と経験も磨くことが大切です。


演技初心者の方は、ぜひこの方法を試してみてください!


次回は、ここまでのまとめです。

お楽しみに!


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