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第二回『相手との関係や場面に集中する方法』

更新日:2023年5月5日

前回は演技とは何かについてお話しました。

今回は演技の勉強をするときに役立つ方法についてお話しします。


その方法とは、相手との関係や場面に集中することで本物みたいな演技を目指す方法です。

この方法では、相手が言ったりしたことに対して自分がどう感じたり思ったりするかを意識します。

そして、その感情や考えを言葉だけでなく体や声、顔や目などで表します。

例えば、相手が「今日は寒いね」と言ったら、ただ言い返すのではなく「ぶるぶる」と震えたり「あったかい飲み物が飲みたい」と言ったりします。

このようにして自然に話しが変化していきます。

その時に大切なのは、自分の気持ちや考えを隠さずに表すことです。

この方法を練習するためには、まず相手と目を合わせることが大切です。

目は心の窓と言われるように、相手の感情や思考を読み取ることができます。

また、自分も目で相手にメッセージを送ることができます。

目で合意したり反発したり質問したりすることで、会話がより深くなります。


次に、相手の言葉や行動に反応することです。

相手が何か言ったら「そうだね」「本当?」「それは嬉しいね」などと声をかけたり「うん」「ああ」「え?」などと頷いたり首を傾げたりすることで、相手に興味や関心を示します。

また、相手が何かしたら「それはすごいね」「どうやってやったの?」「私もやってみたい」などと感想や質問を述べたり「わあ」「おお」「きゃあ」などと驚いたり喜んだり怖がったりすることで、相手の行動に共感します。


最後に、自分の感情や考えを表現することです。

相手に話しかける時は、自分の気持ちや考えをはっきりと伝えます。

例えば「今日は寒いね」と言われたら「私は寒いのが苦手だから、早く家に帰りたいな」と言ったり「私は寒いのが好きだから、雪が降らないかな」と言ったりします。

このようにして、自分の個性や感性を表現します。

また、相手に質問する時は、自分の知りたいことや興味のあることを聞きます。

「今日は寒いね」と言われたら、「どうして寒いのが好きなの?」「寒い時にするのが好きなことは何?」などと聞きます。

このようにして、相手の個性や感性を知ろうとします。


このような練習することで、相手との関係や場面に集中することができます。

そして、それが本物みたいな演技、つまり、リアルな演技ではなく、リアリティのある演技につながります。


演技はコミュニケーションなのです!


そして、この練習をする時に大切なのは、リラックスして、型にはめず、遊び感覚で様々な発想を持つ事です。レッスンは形を作る場所ではなく、可能性を広げる場所。

普段から発想力を高め、それを表現する力を身に付け、現場での要求に答える。当ACLでも大切にしている「ごっこ遊び」は、自分以外の何者かになって遊ぶことで、想像力や共感力や創造力を育むことができます。


この方法を練習することで、自分と相手との関係性が深まります。

そして、それが見てくれる人にも伝わります。


だから、演技はコミュニケーションなのです!


では、どうやってこの方法を練習するのでしょうか。


次回から詳しく説明します。お楽しみに!

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